会社辞めたい。→辞めた。既婚30代ローン有り、子持ちの場合

辞めるには危険な時期。30代既婚、住宅ローン有り、子持ちの状態でサラリーマンを辞めるまでの道のり。

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死ぬこと以外は全部かすり傷。しかしかすり傷が原因で死ぬことを忘れてはいけない話。

   

初めて目にした言葉ですが、ポジティブでとても響きのいい言葉だと思いますし、自分を奮起させる時に使えそうです。

否定的に捉える人ももちろん多そうですが、肯定的に共感する人も同様に多そうな言葉です。

この言葉の意図は?

この言葉の捉え方は様々だと思いますが、発言した人は「幸せの沸点を下げる」と言っています。要は不便な生活になったとしても生きていける。それでも私は幸せに生きている。そういうことみたいです。

しかしながら肯定的に共感をする人が多い割に、これを座右の銘として、もしくは自分の人生に取り込んで生きていける人は少ないと思います。人間は欲が深い生き物ですし、一度上げた生活水準をもとに戻すだけで不幸に感じてしまう。恵まれた日本人には根本的に向かない考え方です。

なぜ共感以上にネガティブ反応が目立つのか

ここからは発言した人の意図や元ネタとなった人の座右の銘の真意とは外れた内容になるかもしれませんが、ご了承ください。

書いた理由はネットの反応がネガティブな内容が多かったからです。

要はこういったポジティブシンキングは悩んでいる人、迷っている人の行動奮起に繋がる可能性のある言葉ですから、そこに反応が集まったものだと思います。

死ななきゃ何とかなる。死ぬことに比べたら全てがかすり傷だ。言いたいことは分かっていても人生はかすり傷一つで死ぬこともあるし、死ぬより辛いことがあるかもしれないと本能的に分かっているから、その未知を恐れ行動に移せないのです。今が安定してそこそこ幸せならなおさらです。

もちろんかすり傷で死ぬというのは比喩ですが、死ななきゃ何でも良いのか?と問われると死ぬよりひどい目にあったとか、死んだほうがマシという表現があるように本当に悲惨な状態になることも視野に入れるべきです。

行動してみたら意外と何とかなるというのは結果論であり、何とかなった人の数倍どうにもならなくなった人が居るかも知れません。

行動してみたら何とかなった人は、運、コネクション、実力、先見の明、財力、努力を苦と思わない才能のどれか一つ以上があった人です。

会社を辞めたサラリーマンの場合(私です)

私も安定していると言われている企業を辞めたサラリーマンです。しかも既婚、住宅ローンあり、就学中の子供を二人抱えた状態で辞めました。厳しいことに世間一般的に見るとクズだの、何考えているか分からないだのという声も聞こえてきました。

そもそも終身雇用制度の思考が浸透した日本ならではの考えであり、今の時代に大企業のサラリーマンがいつまでも安定して給料を定年までもらえると考えて居る事自体がおかしいです。逆に「気は確かか?」と小一時間問い詰めたいです。

近年どれだけの大企業が合併し吸収され、人員削減を行ってきたのか、ある分野で世界シェア5本の指を争ってきた企業がどのように没落していったのか、それがどれだけ短期間で起きた出来事なのか、少しでも勉強したほうが良いと思います。

話はそれましたが、私自身会社を辞める時に「死にはしないだろう」という精神は少なからずありました。

ただし、死にはしないだろう精神の中に「こういう計画なら」という言葉が前に付きます。根拠のある死にはしない精神です。

日本は比較的恵まれた国です。よほど無計画に生きない限りはどうにもならなくなるようなことにはなり難いですし、救済制度もあります。たた行動するより前と比べて悲惨で苦しく、自由のない生活になる可能性はあります。

何が言いたいかと言うとこの言葉は「自分を奮起させるおまじないの言葉」であって、他人を励ます言葉ではないし表立って声に出す言葉でも無い。それが苦悩の末、迷いに迷ってサラリーマンを辞めた私の印象。

肯定的に受け止めることが出来る人

この言葉を他人から言われて、肯定的に捉える事が出来る人は現代社会に適正があるかもしれません。ハッキリ言ってかなりメンタルが強いと思います。

肯定的に受け止めることが出来ても、もしも行動に移せないとしたら潜在的にこの言葉を受け入れることが出来ていません。それはすなわち自分の行動によって負う可能性のある、かすり傷を恐れているのです。

弱っている人を励ます言葉に使わないように

鬱やネガティブ思考になっている人を励ますために「死ぬこと以外は全部かすり傷だよ」なんて励ましは絶対にしないでほしいです。その人の人生すべて背負うくらいの覚悟があればしても良いと思いますが。

自殺をしてしまう人に対してよく言われる言葉が、死ぬくらいだったら何でも出来るだろうという類の意見です。この考えを持っている人と鬱や自殺をする人とは別の生物であって一生会話を成立させることは出来ないと思います。本当に追い込まれている人は自殺が楽になるための手段ではなく、それ自体が目的にすり替わっている事が多いです。だから説得出来ないケースが有るのです。

うつ病は脳の分泌物質異常の病気です。子供が何で大人はわかってくれないのか、大人が子供に対してなんで言うことを聞いてくれないのか、と思うことと同じように「その状態にならないと分からない」し「話し合っても理解が出来ない」のです。

死ぬことが目的となっている人に対して「死ぬこと以外は全部かすり傷だよ」なんて励ましをしたらどうなるか想像してください。

是非自分が奮起するおまじないとしてだけ使ってください。自分自身にこの言葉を向けられるなら心にゆとりがありポジティブになっている証拠だと思います。自分自身に向ける言葉としては嫌いじゃないです。

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